Shall we dance?
女性をダンスに誘う時には気を付けなければならないこと、いろいろとあるだろう。男の側からすると清潔であることと謙虚なことが大切かもしれない。そしてもうひとつは存分にダンスを楽しむこと、それ以外は思わないことかな。
中国の呉儀副首相が小泉首相との会談を直前にキャンセルして帰国したとして、外交問題になっている。呉儀さんはダンスが得意だそうで、その容貌と中国の経済分野を代表する実務家としての実績には此方の経済人にもファンが多いのではないかと思う。
ジャカルタでの合意から1ヶ月、米国の庇護から独り立ちしようという意志のない「引きこもり国家」には東アジア共同体への参加は「想定外」なのだろう。対話より罵り合いに持ち込み、脱亜入米にはとても良い機会だったし、事はそのように進んでいるけれど決定的な決別寸前の「ダンス」のキャンセルに胸を撫で下ろした人々は意外に多いと私は思う。
しかし一国の総理が「罪を憎んで人を憎まず」と、これを先の戦争の紛れもない加害国側が使っていい言葉なのか。人間として、このような傲慢を見過ごすことが許されるものなのか。いかに孔子の言葉にしても、それを羞恥心の欠けらも感じさせずに用いるものに聖人は何と言うだろう。問われて「それは分かりませんね」とでも言うのだろうか?
外交上の非礼を言う前に、この人間全般に対する蒙昧非礼も大いに非難された、とはとても思えない。
- わずか1月で破綻したジャカルタ会談の合意 - blog 現代中国ライブラリィ
- 呉儀副首相、「中日は両国関係問題を慎重かつ妥当に処理すべきである」 - china radio international
- 中国側の言い分 - 河野太郎オフィシャルウェブサイト
呉儀副首相の帰国は日中関係悪化の原因ではなく、あくまでも結果だ。なぜ執拗に関係をこじらせるようにし向けたのか、追い打ちをかけるように挑発するのか、ダンスの相手は良く心得ているだろう。そして誰が一番不幸なのかも。
しかしその多くの誰かは強気の発言に喝采したり、混乱に誘導されてこの事態の原因から遠ざけられて「思うツボ」なのが気付かないでいる。
次のダンスはブッシュと「男同士」で7月イギリスサミットの、絶対にキャンセルできない予約。手みやげの美しい花束は中国・アジア諸国との関係を決定的に傷つけてまで手に入れた「郵政民営化」というわけだ。

