ナチュラルステップとバックキャスティング
朝の「子豚のしっぽ」です。もう川に出かけましたか?私のシーズンインは例年5月の連休明けごろですが今年はちょっと早くなるかも知れません。
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私は『Enviro-News (環境メールニュース)』というメール・マガジン(枝廣淳子さんが発行)を読んでいます。No. 658の「ナチュラルステップとバックキャスティング」を読んでちょっと考えてみました。
バックキャスティングとはフライキャスティングのことではないのですが「今からできること」すなわち現在の状態から施策を講じて行くフォワードキャスティングの手法に対して最終目標に対して明確に定義した原則を持って「常にその対策の妥当性・方向性を検証するコンパスを持ちながら進んでいく」手法です。ナチュラルステップはそれを提唱する環境NPOです。
環境対策の最終目的の一つは「持続可能な社会」であろうと思われます。先の地球温暖化対策国際会議での京都議定書の発効に向けて、国内的には「温暖化対策大綱」が政府より発表されています。環境省ホームページにPDFが置いてありますの興味のある方はご覧になっていただくとして(と簡単に言いましたが量と細かさが見てびっくりです)その中の『表9 国民各界各層の更なる地球温暖化防止活動の推進:I.一般国民による取組』によりますと…(以下抜粋です)
脱温暖化型のライフスタイルの実践(約676〜937 万t-CO2)
- 家族が同じ部屋で団らんし、暖房と照明の利用を2割減らす(341〜467 万t-CO2)
- テレビ番組を選び、1日1時間テレビ利用を減らす(19〜35 万t-CO2)
- シャワーを1日1分家族全員が減らす( 93 万t-CO2)
- 冷蔵庫の効率的使用(15〜28 万t-CO2)
- 風呂の残り湯を洗濯に使いまわす( 24 〜46 万t-CO2)
- ジャーの保温を止める(44〜85 万t-CO2)
- 買い物袋を持ち歩き、省包装の野菜などを選ぶ(83 万t-CO2)
- エコクッキングの普及(10万t-CO2)
- 洗面所の節水(歯磨き、洗顔中に水を出しっぱなしにしない)(9 〜17 万t-CO2)等
注:()内はCO2削減目標
といった具合です。また、夏時間(サマータイム)の実現や自転車利用の促進、産業部門にも当然細かな目標が設定されたいます。また、エネルギー部門では新エネルギーへの変換と原子力発電の推進が挙げられています。公共部門では国民参加の森林作り、都市の緑化等。これらは「京都での国際社会への約束」です。
さて、ここで自問してみます。これらの実践があなたの暮らしを豊かにしますか?アメリカ政府では京都議定書は「NO」です。議定書の削減目標では自国の産業経済の衰退を招き、国民生活を向上できないとはっきり主張していますよね。
私は豊かさからバックキャスティングしてみました(ナチュラルステップの実践論とは違うのですが)。私のいうところの豊かさとは足るを知る=必要充分と自由に楽しくがキーワードです。
この大綱に掲げられているのは、CO2削減とともに「共に生きること」の根本やそれ自体が社会問題(家庭崩壊、水資源、ゴミ問題、原子力発電等々)といえそうなものばかりです。したがって暮らしの質とともにそれらの問題を含めて社会全体を見直さないと、たとえCO2削減が目標通りに達成されたとしても暮らしにくい世の中になってしまうのではないかと思われます。
ちなみにPDFファイルをざっと見たところ、産業部門への施策はおおむね効率を上げる方向で企業活動の統合縮小や労働時間の短縮などには触れたくないのかも知れません。しかし「家族が同じ部屋で団らん」するためには、まずお父さんとお母さんを会社や仕事から家庭に取り戻さなければと思うのですがいかがでしょうか。
地球のみんながそれぞれ幸せに暮らすことが出来るということが京都での約束の精神であると私は思っています。まず「家庭=Home」がそれを分かち合うべきだと私は強く思います。
- 子豚のしっぽ12.29「10大ニュース」に関連記事があります。
- 温暖化対策大綱:(http://www.env.go.jp/earth/ondanka/taiko/index.html)
- 時短について:ビル・トッテンさんの「Our World・No.493-494」の「構造改革より週休3日に」とても刺激的です。

