円周率
隣の隣のベランダにかわいい鯉のぼりが洗濯物と一緒に泳いでいます。岩魚や山女ののぼりがあったら出してみたくなるような、気持ちのいい風が吹いてきます。
新しい教科書が色々と問題になっています。たとえば円周率は「3」で良いことになるそうです。割りきれないものを「割りきって使う」ということを教えるわけです。必要でないものを見極めて教科から外して、より大切なものに時間をとるようにする、というのが「円周率=3」の理由だそうです。しかし、それは誰にとっての、誰のためのものであるかを考える良い機会だと私は思います。3.14159265358979…から0.14159265358979…が無くなってしまうのですがいったい 0.14159265358979…の0.0450703414486270010120927925002624……%の「立場」はどうなってしますのでしょうか?うーむ、このように使うと大変気障りなことになりますが「π」を用いればπ−3/πと優雅(?)でいいなと「考える」ことは、少なくともその一つの機会は失われてしまうのでしょう。
授業で円周率を計算したときは苦痛でした(数学自体が分からなかったなぁ)。「こんなことやって役に立つの?」「学校に行ってなんの役に立たつの?」なんて言って大人を困らせたりもしました。年を食って、いまになって思いますとその時私は「割りきれないもの」、文学的に言えば「永遠」にはじめて出会ったことが分かるのです。30年前の「3.14159265358979…」がそらで出てくるところをみるとそのことは私の人生にとってかなり衝撃的なことだったと思われます。

