宮崎ロッド・Prime Time バンブーロッドPiggy's Tail

Page 7 of 7: « 1 2 3 4 5 6 7

2001-04-03

徳川幕府のサラリーマン・川村さん

「旗本の経済学/小松重男著/新潮選書/1991」を読んでいます。この本は実在した江戸時代末期の旗本・川村修富(かわむら ながとみ)が残した日記を辿ることで、いわば徳川幕府のサラリーマン・川村さんの仕事や「江戸の経済学」を知ることが出来ます。とともに当時の幕府職制は世襲や縁故による「家族主義」的なものだったようですがそれ故に強力な官僚機構が維持できた事を気付かされます(著者はそれが現在も継承されていると指摘しています)。

この時代、武士のような仕来りや格式にとらわれない庶民の方が美味しいものを食べていたそうです。出仕(就職)が叶った部屋住みの修富・18歳に甥っ子・7歳が「もう叔父上は、我が家の厄介なんぞにならずとも済むのですね」と言わせる著者のまなざしが過去と現在を生き生きと橋渡しいているようです。

Posted by TM* at 2001-04-03 15:20 in 暮らしの周辺 » 読書 | English | Permalink
Tagged as:

2001-03-05

不安社会に生きる、内橋克人

不安社会に生きる・内橋克人・文藝春秋・2000年4月刊」を読んでいます。この10年間の経済施策がこの国の地域社会や生活をいかに分断し、「大きいものはより大きく、強いものはより強く、の自由を求める『強者連合』が生まれ、社会の価値をひとり占めする時代」に「独自の物差しを持って生きることの大切さを語りたい」とまとめられた本です。

3度目の森内閣不信任案が与党多数によって否決されるのをラジオで聴きました。諫早湾干拓工事に反対する海の男達、女達の声を聴きました。どちらにしても圧倒的少数者の声の方が私の心には響くものがあります。この内橋さんのご本の論点3「私たちはなぜ豊かになれないのか?」は必読です。

Posted by TM* at 2001-03-05 15:33 in 暮らしの周辺 » 読書 | English | Permalink
Tagged as: , ,

2001-01-07

大岡昇平さん、松本清張さん、藤沢周平さん

朝食後のコーヒー(残念ながらインスタント)を飲みながら、この年末年始の事件の続報をラジオで聞きながら仕事の前に「子豚のしっぽ」を書いています。いずれは事実が明らかとなり、それぞれの事情が分かったところで「先行報道」で貯まりに貯まった「溜飲」を飲み下すのでしょうが、やりきれなさといいますか、「?」が「???」という風に増殖してしまいそうです。

年末年始の私の「読書生活」は、大岡昇平さんの評論VIII/全集21/筑摩書房と松本清張さんの「日本の黒い霧」全集30/文藝春秋と藤沢周平さんの「よろずや平四郎活人剣」全集18/文藝春秋をちょこちょこ読んでいます。中でも「活人剣」はとても面白くて「お気に入り」登録です。この物語は「お家では厄介者」の主人公・神名平四郎が裏長屋に住みながら「よろずもめごと仲裁つかまつり候」と看板を掲げて様々な陰謀・事件に遭遇して行くというものです。平四郎をもう少し説明すると剣の達人ですが仕官がかなわず、その出生により「家」のなかで疎まれながら成人した「家住」という人です(義姉上ひとりだけが小遣いをくれたり庇ったりしてくれます)。

平四郎は大変な屈折を抱えているわけですがそれが長じて武家社会よりのびのびとした庶民の中で暮らすことを好み、行きがかり上見過ごせない、あるいは義理が絡んだ「もめごと」に首を突っ込んでしまうという人物です。よろずやは「仲裁業」なので鬼平のように「悪を両断する」事はなく「説得」するのが生業となっています。

「法」で裁くより「もめごと」を自分たちの手で丸く収める「庶民の知恵(悪知恵も含めて)」がこの物語を人間味豊かなものにしています。私が好きな藤沢さんの物語の登場人物は、歴史書に出てくるような有名人よりも平四郎のような下級武士やご隠居さん達です。社会の中心(?)からちょっと外れたところで、「悪を憎むが人を憎まない」が「善も悪も紙一重」なことを知っている平四郎が平成の事件を見たら何を思うでしょうか?

Posted by TM* at 2001-01-07 16:06 in 暮らしの周辺 » 読書 | English | Permalink
Tagged as: ,

2000-12-16

スモール イズ ビューティフル、シューマッハー

30年ぐらい前の著書ですがE.F.シューマッハーの「スモール イズ ビューティフル/人間中心の経済学」講談社学術文庫・1994を読み返しています。規模の問題、持続可能な経済、人間の顔をもった技術など今日でも実に示唆に富む記述に引き込まれるように読み進んでいます。主流経済学からすれば「エキセントリックで、単なる理想主義」としか見えないでしょう「スモール・ビジネスの側には立派な思想だと私は改めて確信しています。

Posted by TM* at 2000-12-16 16:10 in 暮らしの周辺 » 読書 | English | Permalink
Tagged as: ,

2000-11-22

デフラグと読書

HTML修正後、ひさびさにハードディスクのデフラグをしました。所要時間は約2時間。その間に2冊本を読みました。1冊は辛珠玉さんの「不愉快な男達!・私がアタマにきた68のホントの話」(講談社刊/1998年)を読む。誰が読んでもアタマにくる話のオンパレードです。第1章が「男の論理は、いつもひとりよがり」。もしこれを読んで思い当たることはない!と思ったら「ひん死の重傷」です。ご興味ありましたら辛さんと永六輔さんの対談本がありますのであわせて読むと「男」の読者はショックが和らぐと思います。

もう1冊、水木しげるさんの「妖怪事典」(東京堂出版/H9年)。私は妖怪が大好きです。このなかに「山の神」が紹介されているのですがごぞんじですか?山で何かをなくしたとき、この神様に「特別」なやり方でお願いすると見つけることが出来るのです。私の体験談は、ある夏、源流帯で偏光グラスをどこかに落としてしまって探したのですが見つからず、底石が白く透き通った流れの釣りに難儀しました。そこでこの神様にお願いして探してみるとちょっと川を下ったところの岩と岩の間に挟まっているのを発見しました。

私はどちらかといえば自然や動物が不思議な力を持っていると信じています。ライアル・ワトソン風に言えば「それは偶然といって納得するには、居心地が悪い」となるのでしょうか。デフラグ中のディスプレイと妖怪の絵を見比べながら「どうもあまり差は無いんじゃないかな」と思いました。なんでも歳月を経ると妖怪になるそうですが、それがどのような形でもとれるとすれば、オンラインしていても不思議ではないかも知れませんね。「特別なお願いのやり方」は「妖怪事典」をご覧になってください。

Posted by TM* at 2000-11-22 16:23 in 暮らしの周辺 » 読書 | English | Permalink
Tagged as:

Page 7 of 7: « 1 2 3 4 5 6 7