宮崎ロッド・Prime Time バンブーロッドPiggy's Tail

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2001-07-09

漆の実のみのる国・米百俵

先週末は藤沢周平さんの「漆の実のみのる国/上・下巻」文芸春秋・1997年刊を読みました。飢饉と莫大な借金で経営に苦しむ米沢藩を舞台に繰り広げられる人間ドラマで、藤沢さんの著作の中でも「蝉しぐれ」と双璧を成す時代小説だろうと思います。

「現在」からは、収入に対して非生産部門である武士(官僚機構)が多すぎるのが小説中の米沢藩の問題だと簡単に指摘できはしますが、旧来の組織をうち破り、「身分の低い」人材を登用することの難しさや家柄・プライドの厄介さ、幕府に対する儀礼・普請への莫大な出費、天明の大飢饉、などなど「リストラ」すれば株価が上がるというようには行かないわけです。

人心荒廃と財政破綻した藩を抱えながら新たな人材に期待をかける、天災の到来の予感におののきながら「漆100万本」に財政再建の夢を託した年若い領主が壮年になった最終章の感慨が印象的でした。注意深く読んだつもりですが「米百俵」のような美談はありませんでした。藤沢さんの小説では当然のことですが。

Linkにアルトサックス奏者・大森明さんのホームページ「BOP CITY」を追加させていただきました。8月に久々の新CDをお出しになるとのこと、楽しみにしております。いずれライブにおじゃましてレポートさせていただこうと思っています。

Posted by TM* at 2001-07-09 11:31 in 暮らしの周辺 » 読書 | English | Permalink
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2001-06-12

藤沢周平さん

yotuba

朝のコーヒーの「子豚のしっぽ」です。藤沢周平さんの「春秋の檻/獄医立花登手控え」全集21巻・文芸春秋を読んでいます。一章の長さがちょうどコーヒータイムに合っているようです。物語は江戸時代の牢獄医、立花登が若者らしい実直さや医師としての義務感から囚人達のやむにやまれぬ人生に関わりを持つことで事件に巻き込まれたり、人間模様の複雑さや哀れさを知る、といった具合に展開します。

また、医業という生業が普遍的な人間性を際だたせる一種の鏡として登場人物を映し出すようで、まだ読み始めたばかりですが「蝉しぐれ」的な熱情とは違った「青春物語」になって行くような予感がしています。

昨日「手前桜公園」で夕方の買い物の帰りに見つけた4葉のクローバーです。なかなか見つかりませんでしたが目が慣れてくると3葉のリズムの中のちょっと「よれた」ようなところにありました。ミツバチが小さな毬のような白い花を渡り歩くように飛んでいました。藪蚊にだいぶ咬まれたようで痒かったです。

Posted by TM* at 2001-06-12 14:30 in 暮らしの周辺 » 読書 | English | Permalink
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2001-06-01

ベルセルク

年も半ばの「子豚のしっぽ」です。筋肉痛が続いています。

最新第21巻「ベルセルク」三浦建太郎/白泉社が出ました。主に単行本で読んでますが私はこのマンガのファンです。話は、鍛冶屋ゴドーが鍛えた巨大な剣と黒い剣士・ガッツが様々な怪異や宿敵を相手に自分の運命を文字通り切り開いて行くファンタジーです。「戦うことで癒されるか」「信じることとは何か」がこのストーリーの大きなテーマではないかと私は思っているのですが、慰め合うより戦うことで癒されることは可能なのか、先行きに注目しています。

Posted by TM* at 2001-06-01 14:31 in 暮らしの周辺 » 読書 | English | Permalink
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2001-05-13

暮らしの手帳、自覚的消費者

暮らしの手帳」をご存じですか?衣食住をテーマに暮らしの中の楽しみや分からないこと、商品テスト、買い物案内などを満載して1年6冊発行されています。いわゆる婦人誌というものでしょうか。ちなみに88号のもくじを拾ってみると「環境を汚さない飲み物の容器」「エプロンメモ」「あなたの買い物がよりよい世界をつくる/アリス・テッパー・マーリーンの闘い」「通販の商品を使ってみる」「お総菜ふう中華料理」「対談・人を思いやる子を育ててほしい」「私の読んだ本」。89号では「CDの寿命について」「デジタルテレビという名の押し売り」「会社は社会を変えるための道具だ/イボン・シュイナードの誓い」「ご飯を食べよう」「ヨルダン、イスラエルへの旅」「エゾリスの四季」等々。

名前をあげた2人にピンときたらこの本が持つ主張が分かってもらえると思いますが、まずはちょっと地味な表紙のうらにある花森安治さんの「詩」を覗いてみてください。今日の「情報化社会」は暮らしを豊かにしているように見えますが、情報公開の実状やメディアリテラシーの立ち遅れは否めません。数年前に有名なナイキが東南アジアの委託工場での児童労働、低賃金・強制労働を行ったとして抗議が殺到しました。その点で「かっこいい」「安ければよい」だけではモノを買わない「自覚的消費者」の登場は時代的必然であると私は思います。

今日は「母の日」。もしかしたら母上が持っているかもしれませんよ。

Posted by TM* at 2001-05-13 14:50 in 暮らしの周辺 » 読書 | English | Permalink
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2001-04-17

失われた10年を問う

終電を逃しまして午前様(この字でいいのでしょうか)の子豚のしっぽです。速報を昨夜中にアップロードできませんでした。申し訳ありません。本日も6時より、荻窪「酒菜」にてアフターアワーの談話室に出張いたします。お気軽にお立ち寄りください。

帰りの電車の中で村上龍さんの「失われた10年を問う」(NHK出版・2000)を読みました。この本はメールマガジン「JMM」を1冊にまとめたものです。NHKスペシャルで以前放送されたのをご記憶の方もいらっしゃると思いますが、現在のバブルの総決算=公的資金導入、自己責任論、規制緩和論、あるいは幸福論などを過去から見つめ直す好著であると思いました。

Posted by TM* at 2001-04-17 15:04 in 暮らしの周辺 » 読書 | English | Permalink
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