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2008-11-28

[読書]メディア・コントロール/ノーム・チョムスキー

本のデータ
書名:メディア・コントロール/—正義なき民主主義と国際社会
著者:ノーム・チョムスキー
インタビュー:聞き手・辺見庸「根元的な反戦・平和を語る」
訳者:鈴木主税
出版:集英社文庫0190A ISBN4-08-720190-2
発行年:2003年4月22日第1刷
BOOKNAVI:メディア・コントロール/—正義なき民主主義と国際社会| ノーム・チョムスキー

テレビニュースを見なくなって久しい。テレビの前でニュースを見ていたのは筑紫哲也さんがいたころのニュース23ぐらいかな、9.11以降、イラクで邦人が拉致されて自己責任が言われた時、衆院郵政解散選挙の時、それからしばらくはニュースが「カイカク」一色になった。

イラク問題、耐震偽装問題、年金問題、雇用問題、金融危機等々、ニュースは時々、それらを思い出したように概略がアナウンサーによって読まれてタレントがコメントして終わるショーのようになっていった。あるいは司会者が取り仕切って自らの意見を発したり補強したりする場になったように思う。

5つのWと1つのHは粉々にされた。たぶん「金さえあれば何でも買える」時代にはその時々を刹那的に生きることが格好良くて持て囃されたのだろうなと思う。厄介なニュースなんて自分に関係なければスルーする、むしろFXや商品・株式市場に時代の実相があったのだろうとも思う。

そういう時の流れがテレビや新聞から自分を遠ざけた。新聞拡販員が来てもネットで読んでるんで要りません、ごめんねと先日も断わった。

-■-

何気なく見ているテレビコマーシャル、ニュースも含めて情報は商品だ。それを効果的にするためのテクニックや効果を計る統計手法、リサーチなど巨額の資金が動く。そしてそれらによって資金に見合った利益がなければならない。

時事ドットコム:マスコミに報復してやろうか=厚労行革懇の会合で−奥田座長のニュースから分かることはどういう意志がニュース(=情報)をコントロールしているかの一端だろうと思った。

『メディア・コントロール』ではチョムスキーがメディアの役割を合衆国や日本を含めた諸外国の実例と共にとても分かりやすく語っている。それらはチョムスキーの舌鋒をもって惨憺たる事実として揺るぎなく示されている。

また後半のチョムスキーと辺見庸の対談は「ジャーナリスティックな作為」や「権力への自己防衛」を排して自らの言葉をありのままに紡ぎながら読者を引き込んでゆく迫力がある。

それを音楽ファンの私が例えて言うならピアニスト・原田依幸やアルトサックス・林栄一の演奏のように音楽の向こう側にある純粋な衝動そのものを今という場に作るように彼らの言葉が響いている、といったところだろうか。

『メディア・コントロール』を読むようになって、ニュースが作られる場であるテレビや新聞、広告代理店そのものが興味深いなと思うようになった。

Posted by TM* at 2008-11-28 11:03 in 暮らしの周辺 » 読書 | English | Permalink |  Bookmark and Share

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