宮崎ロッド・Prime Time バンブーロッドPiggy's Tail

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2001-09-16

420対1、バーバラ・リーさん

420対1」─昨日(9.15)で「1人の理性の喪失」を取り上げましたが15日付・ワシントン発のニュースで米国大統領に「あらゆる手段の武力行使権限」を与える米下院決議をただ1人の議員が反対していることを知りました。反対したのはカリフォルニア州選出のバーバラ・リー議員(55・民主党)だそうです。その理由は「だれかが抑制を利かせねばならない。決議の意味をじっくり考えるべきだ」と伝えられています。

リーさんはイラク空爆、コソボ派兵いずれも「No」を貫いているそうです。さらにはブッシュ政権が離脱を宣言した地球温暖化防止の京都議定書を支持し、今年の7月には「平和省」新設の法案を提出しているそうです。「Now War=国家非常事態」の中にあって彼女の行動をどのように考えたらいいのか、そこにはこの事態を超えた問題提起があると共に一筋の光明のようなものを私は感じます。

「勇気を失うは、すべてを失うに等しい」というドイツの諺があるそうです。憤りと怒りの圧倒的な多数意見に対して、異を唱えるリーさんに私は勇気を感じます。少なくとも「1人の理性」は脈々と生きていたのだ、と私の認識は変わりました。それにしても「理性」と「勇気」、この二つの喪失がもたらす未来には一体どのような世界があるのかと改めて考えてしまいます。

Posted by TM* at 2001-09-16 09:57 in 暮らしの周辺 » 911 after | English | Permalink
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2001-09-15

第2の真珠湾

第2の真珠湾」という言葉を新聞で見ました。米国の「報復」行動は時間の問題に、もはやなってしまったかのような報道が多数を占めています。米上下院議会は満場一致で「戦争権限」をその指導者に与えました。危機に際しては一致団結するのが米国のよき国民性であるとのコメントをTVで聞きましたが本当にそうなのでしょうか。

56年前、「第1の真珠湾」に際して米国議会では「戦争権限」を時の指導者に与えましたが、その時は全会一致ではなかった。ただ1人だけ反対した議員がいたそうです。その理由は「民主主義には異論があって当然である。全会一致は我々の民主主義とは言えない」というような理由だったそうです。

悲劇的な自爆攻撃が何百回と伝えられる映像の中にパレスチナで歓喜する市民の姿が挟み込まれていました。事実が明かでない時点でこの事件の歴史的背景を塗りつぶすがごとき、この狡猾な罠に囚われることはなかったと私自身は断言できません。

戦争の予感がします。諺に「滅亡のたしかな兆候は滅亡に先立つ理性の喪失だ」という言葉があるそうです。アメリカはこの56年間に、少なくとも1人の理性は失ってしまったようです。

Posted by TM* at 2001-09-15 10:01 in 暮らしの周辺 » 911 after | English | Permalink
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2001-09-14

泣いている幼い子供の顔

テロや地域紛争にある「顔」を考えると、やはり私には「泣いている幼い子供の顔」が思い浮かびます。泥沼の報復の応酬、難民、欠乏に痛めつけられるのは体制よりは例外なく弱い者達であると思います。また、「ならず者」の指導者を隠れ家から追い立てるために打ち込まれるミサイルや砲弾の爆発はそういう者達を避けてはくれません。男女の区別もありません。

国際社会が持っている「正義」は多くの場合、紛争の根本的原因を取り除く努力よりは政治的駆け引き=欺瞞に満ちていると、アフリカや中東アジアで見せつけられたと思います。今回の連続テロ事件に対して国際社会はいち早く連合して恐るべき暴力に「武力」で身構えましたが真の問題解決から目を逸らそうとしているのではないかと危惧を覚えます。

この10年間がもたらした一極的な繁栄、経済成長が置き忘れてきたものは「自分だけが良ければいい」という利潤追求と引き替えにした良心であり、弱いものに対する歩み寄りや思いやりで、別の言い方をすれば「全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利(*1)」だと思います。その点で今回のテロ行為者達は裁きの場に出なければならないと強く思います。と同時に我々は「…生存する権利」─その理想を実現する義務を負っているのだとその場で宣誓しなければならないと思うのです。

この事件が今後、どのように展開するか予断を許さない状況ですが泣いている幼い子供の顔を見るのはもうたくさんです。

(*1)「全世界の国民が…」という一文は憲法前文より引用しました。戦争放棄の理念を掲げ一節です。

Posted by TM* at 2001-09-14 10:03 in 暮らしの周辺 » 911 after | English | Permalink
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2001-09-12

憎悪のスパイラルな増幅

昨夜(11日)から、アメリカで起きた「同時多発テロ事件」のテレビ、ラジオ、ネットのニュースを続けてチェックしています。時間と共に死傷者が増えつつある状況です。一部報道では原理主義的主張を持った過激派が関わっているのではないかとの報道がありますが、事実関係が明らかになるにはかなりの時間が必要なようです。

ブッシュ・米大統領はこの事件を「自由への挑戦」であると声明しました。この挑戦者達には、とてつもなく大きい「憎悪」とその共有があるように感じます。

この地球上には、人生の目的や希望を奪われ「追いつめられ」て生きている人々がたくさんいます。それは歴史的、宗教的、民族的差別と地域的問題、政治的問題が多くの場合で縺れに縺れ合っていて、血で血を洗う報復の繰り返しと憎悪のスパイラルな増幅を生み出しているように思われます(それがアメリカに向けられたという可能性は現時点では否定されていません)。

他方では「文明の対話」を通して文化・宗教の融和を模索したり国連主導の「反差別会議」など、(たとえ政治的思惑があるとしても)問題の根本的な部分で話し合おうとする取り組みがなされています。憎悪の連鎖を断ち切るためには非暴力の話し合いは非力かもしれませんが唯一の希望であると私は信じますがその場を放棄する国々があることに失望を感じます。普遍的な意味においての「平和」、自由と共存とが真摯な話し合いから真に共有されたとき、やがて憎悪は氷解すると私は信じます。

喫茶店でこの事件の新聞記事を読んでいるとジョン・レノンが歌う「イマジン」がラジオから偶然に流れてきました。犠牲者を悼むと共に、正義が復讐に支配されないよう、事実が明かされて法による裁きが行われることを私は心から願います。

追記:ここまでのところのニュースの論調は、R氏関与の可能性に触れるものがほとんどですが反グローバル過激派についても一部で触れています。また、旅客機ハイジャックには複数のアラブ系人物の関与が捜査線上に浮かんできたとのことです。日本では、この事件を受けて次期臨時国会で「有事法(戦争法)」制定の動きがあるようです。

米国が報復攻撃に出た場合は政治、経済を含めて世界秩序が大きく変わることは不可避だと思われます。冷静な対応を祈らずにはいられません。(23:22)

Posted by TM* at 2001-09-12 10:27 in 暮らしの周辺 » 911 after | English | Permalink
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