なし崩しの追従
米国がくしゃみをすると日本は風邪をひく──いまはあまり使われませんが米国の政治・経済の影響力をよく言い当てているなと思います。しかし近年は風邪ではなく肺炎になってしまう、というところでしょうか。
(議論の入口としての憲法との関係はおくとして)イージス艦の対テロ・イラク戦争への出動決定を「なぜこのように拙速に決定したのか」という与党・野中さんや古賀さんのことばは、ここ1、2年、米国の影響力が「カゼが肺炎」になった理由への「思い」というようなものを私は感じます。
現政権、国会を見渡してみると中国、ロシア、北朝鮮などとパイプを持った人たちとともに護憲派の力が弱くなっているようです。
鈴木宗男さん、田中真紀子さん、辻本清美さん、加藤紘一さんたちの退場はそれぞれに問題があったとしても、発言力あるいは立場をみても「カゼが肺炎」になった過程の出来事のような気がします。
一体そこには何があるのか?なぜ、なし崩しに追従しなければならないのか。
かつての貿易摩擦やジャパン・バッシング、あるいは捕鯨問題といった対日圧力に対して「国家主義(ナショナリズム)」的反発をした人たちの姿はここにはありません。「ブッシュのキャディー」などと揶揄するのが精一杯なのでしょうか。
「カゼと肺炎」の間で日本人(あるいはアジア人)の誇りはどうなっているのか。テレビに映る政府高官の顔を見ていると暗澹たる気分になり、私はスイッチを切りました。

