偽りの戦争
イラクで流されている夥しい血は誤った情報により起こされた戦争の結果だと突き止められた。アメリカとその有志連合の侵攻から2年、一人のアメリカ人女性の尊厳死は命の2重基準と偽善とを嫌というほど見せつけた。
ダブルスタンダードは世界の支配者でいるために、最も適った方法の一つだろうと私は思う。憎しみは海の向こうからは届かない、伝えることもしない、関心もない。そもそもわれわれの目的の「付随的被害(それもノーカウントだ)」に過ぎない。
われわれは世界に自由(というわれわれのガラクタ入れに等しい言葉)を広めてやった。歴史や文化を顧みることなどないやり方で。それこそ自由を広めるという侵略の正体だと私は思う。
家族が乗った乗用車が臨時検問所に近づく。武装した米兵たちが拳をかかげて何かを叫んでいる。そのまま通り過ぎようとすると一斉射撃を受ける。幼い子供は難を逃れたが車中は血の海、子供は震え泣き叫ぶ。
普通、止まれは「掌を広げて」「分かる言葉」で制止するものだ。「拳」の止まれは米軍式なのだ。それを知らなかったことで‥。こういうことが繰り返されていることなのだと伝え聞く。

