420対1、バーバラ・リーさん
「420対1」─昨日(9.15)で「1人の理性の喪失」を取り上げましたが15日付・ワシントン発のニュースで米国大統領に「あらゆる手段の武力行使権限」を与える米下院決議をただ1人の議員が反対していることを知りました。反対したのはカリフォルニア州選出のバーバラ・リー議員(55・民主党)だそうです。その理由は「だれかが抑制を利かせねばならない。決議の意味をじっくり考えるべきだ」と伝えられています。
リーさんはイラク空爆、コソボ派兵いずれも「No」を貫いているそうです。さらにはブッシュ政権が離脱を宣言した地球温暖化防止の京都議定書を支持し、今年の7月には「平和省」新設の法案を提出しているそうです。「Now War=国家非常事態」の中にあって彼女の行動をどのように考えたらいいのか、そこにはこの事態を超えた問題提起があると共に一筋の光明のようなものを私は感じます。
「勇気を失うは、すべてを失うに等しい」というドイツの諺があるそうです。憤りと怒りの圧倒的な多数意見に対して、異を唱えるリーさんに私は勇気を感じます。少なくとも「1人の理性」は脈々と生きていたのだ、と私の認識は変わりました。それにしても「理性」と「勇気」、この二つの喪失がもたらす未来には一体どのような世界があるのかと改めて考えてしまいます。

