憎悪のスパイラルな増幅
昨夜(11日)から、アメリカで起きた「同時多発テロ事件」のテレビ、ラジオ、ネットのニュースを続けてチェックしています。時間と共に死傷者が増えつつある状況です。一部報道では原理主義的主張を持った過激派が関わっているのではないかとの報道がありますが、事実関係が明らかになるにはかなりの時間が必要なようです。
ブッシュ・米大統領はこの事件を「自由への挑戦」であると声明しました。この挑戦者達には、とてつもなく大きい「憎悪」とその共有があるように感じます。
この地球上には、人生の目的や希望を奪われ「追いつめられ」て生きている人々がたくさんいます。それは歴史的、宗教的、民族的差別と地域的問題、政治的問題が多くの場合で縺れに縺れ合っていて、血で血を洗う報復の繰り返しと憎悪のスパイラルな増幅を生み出しているように思われます(それがアメリカに向けられたという可能性は現時点では否定されていません)。
他方では「文明の対話」を通して文化・宗教の融和を模索したり国連主導の「反差別会議」など、(たとえ政治的思惑があるとしても)問題の根本的な部分で話し合おうとする取り組みがなされています。憎悪の連鎖を断ち切るためには非暴力の話し合いは非力かもしれませんが唯一の希望であると私は信じますがその場を放棄する国々があることに失望を感じます。普遍的な意味においての「平和」、自由と共存とが真摯な話し合いから真に共有されたとき、やがて憎悪は氷解すると私は信じます。
喫茶店でこの事件の新聞記事を読んでいるとジョン・レノンが歌う「イマジン」がラジオから偶然に流れてきました。犠牲者を悼むと共に、正義が復讐に支配されないよう、事実が明かされて法による裁きが行われることを私は心から願います。
追記:ここまでのところのニュースの論調は、R氏関与の可能性に触れるものがほとんどですが反グローバル過激派についても一部で触れています。また、旅客機ハイジャックには複数のアラブ系人物の関与が捜査線上に浮かんできたとのことです。日本では、この事件を受けて次期臨時国会で「有事法(戦争法)」制定の動きがあるようです。
米国が報復攻撃に出た場合は政治、経済を含めて世界秩序が大きく変わることは不可避だと思われます。冷静な対応を祈らずにはいられません。(23:22)

